CとAの数物 Note

数学と物理のはざまに棲息。

2018-12-03から1日間の記事一覧

1次元ランダムウォークの再帰確率(3)

1次元ランダムウォークの再帰確率(2)の続き c-and-a.hatenablog.com再帰確率とは、ランダムウォークを無限(つまりかなり長い間)に続けたとき、動点が原点に少なくとも一回戻っている確率である。まず、時刻に初めて原点に戻った確率を、時刻に(初めてでな…

1次元ランダムウォークの再帰確率(2)

1次元ランダムウォークの再帰確率(1)の続き c-and-a.hatenablog.com一般解は求まったので、次はの条件を付けよう。 この条件はクロネッカーのデルタを用いればとかける。前のページで求めた、一般解に代入すればとなり、またとおけばここでであるので、と…

1次元ランダムウォークの再帰確率

これまで書いてきた、漸化式のお話はこの記事のアバンにするつもりだったのだが、つい、項間での一般解が求まってしまい、厖大な量になってしまった。 1次元ランダムウォークとは 「時刻で原点にある点が時刻が増える度に、右(の正方向)または左(の負方向)の…