1次元ランダムウォークの再帰確率(2)の続き
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再帰確率とは、ランダムウォークを無限(つまりかなり長い間)に続けたとき、動点が原点に少なくとも一回戻っている確率である。
まず、時刻に初めて原点に戻った確率を、時刻に(初めてでなくとも)原点に戻った確率をとする。但しとする。このときとの間に
という関係が成り立つ。ここで母関数
の関係を考える。
ここで、再帰確率はであり、これはに等しいので、再帰確率は
で与えられる。1次元ランダムウォークの場合であるのでは
よってつまり、1次元ランダムウォークでは必ずそのうち原点に戻ってくる。