隣接n項間漸化式の線形的アプローチ(2)
隣接n項間漸化式の線形的アプローチの続き
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特性方程式がになる漸化式の解の集合をと表す。
をが満たすとする。剰余の定理からとすると
と表すと
となり、漸化式は
と変形できる。からは
を満たす。よって
つまり、がいえる。
同様にして
と、順に多項式を求めることが出来る。また、これにより、がいえる。この操作はユークリッドの互除法として知られ、それによると、あるでがとの最大公約元に一致することが分かる(がで割り切れたときは最大公約元は)。つまり
を満たす。
のとき、既約多項式であるので、より、となる。特性方程式がである漸化式は
であるので、項が全てである数列をと書くと、である。また、でもあるのでがいえ、
である。
つまり、のときから、は各の直和
でかける。
隣接項間漸化式の線形的アプローチ(3)へ続く
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