隣接n項間漸化式の線形的アプローチ(5)
隣接項間漸化式の線形的アプローチ(4)の続き
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実は、上の既約多項式の次数は高々2であることに気づいた。
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もう少し早く気づいていれば、これまでの議論をより簡単にできたのに…(その場の思い付きで書くからこうなる)。
特性方程式が既約多項式になる漸化式を満たす数列を考察しよう。
まず、特性方程式の次数が2のとき。漸化式は
とかける。これを満たす数列の一般解は
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このページの(iii)に相当するので
の複素数解をとすると、実数を用いて、一般解は
と表せる。また、複素数を用いれば
と表せる。
特性方程式の次数が1のとき。漸化式は
となり、この漸化式を満たす数列の集合の次元はであるので、この一般解は実数を用いて
と表せる。
隣接n項間漸化式の線形的アプローチ(6)へ続く
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