隣接n項間漸化式の線形的アプローチ(4)
隣接n項間漸化式の線形的アプローチ(3)の続き
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であるとして、という数列を考える。であることは既に示した。つぎに、のときを示す。
に対応する漸化式
の左辺にを代入すると
となる。ここで、は、を含む多項式と含まない多項式に分解できる。よって
となる。つまりを含まない項を落とすことが出来る。続いてはを含む多項式と含まない多項式に分解できる。すると、和の順序を変えて
となる。つまり、を含まない項を落とすことが出来た。これを繰り返していくと、最終的に
とできる。ここで、はを全て含む項である。しかし、であるので、にそのような項は存在しない。つまりとわかるので
つまりのときが示された。さらに
となりの個の基底をとすると、の個の基底はとなる。
隣接項間漸化式の線形的アプローチ(5)へ続く
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